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皆既月食

自宅マンションの敷地内に、謎の高台があるので、先日の皆既月食を画像で撮りました。

誰もおらず、私一人で撮影していたのですが、途中でお父さんと小学低学年の男の子がやってきました。

すると、やはりというか、子供が私の撮影してるモニター画面が気になるようで、お父さんは「撮っているからダメだよ!」と子供に注意。

まぁ、皆さん目的は一緒で、皆既月食の天体ショーを楽しみたいだけなのですから、私はこの男の子に「いいよ、見る?」と話し掛けると「見たい」と。

このお父さんは、「すみません。ありがとうございます。」とご丁寧に。おそらく同じマンションの方なんですけどね。

すると、お父さんが子供に「車置いてくるから」と言って、そのまま行ってしまい、この場は私と男の子の二人。

興味本位でいろいろと話し掛けてみると、結構面白い子で「宇宙に行きたい」だとか、「あれがきっと天王星だ」とか(たぶん違う)、学校のこととか話始める。

そうしているうちに、20分位経ってから「あれ?お父さんは?」と、車を置いてくるにしても、地下の駐車場に入れるくらいですから、2〜3分で終わるはずが全然来ない。これって、私がこの子を預かっている位置付け?と思いながら、子供はず〜っと私に話し続けて来ます。

いや、実は私、バッテリーが最後の方には足りなくなりそうだったので、部屋に一旦戻って、予備バッテリーを取りに行きたかったのです。

流石に、この状態だと、その場を離れられないし、疑うわけではないのですが、三脚に一眼レフ、望遠レンズの組み合わせなもので、わざとではなくても、仮に事故で倒されてしまったらカメラもレンズも全損になってしまいます。

お父さんは結局、その後30分くらい経ってからやってきて、ダウンジャケットやら着込んで戻ってきました。すると、その後から、同じマンションの住人の子供たちが一斉に登場。

初めは私一人だったのに、一気に20人近くの大人や子供が集う場所に。

そうなると、次から次へと子供たちが「見せて!」と、私のカメラのモニターを覗きに来ます。だって、一人の子供に見せて、他はダメですなんて言えないじゃないですか。

ちなみに、こちらだけの都合で言えば、まずバッテリーを部屋に取りにいけなくなったこと、そして望遠レンズなので、ちょっとカメラに触れられると、フレームから月が外れてしまったり、動画なのでブレたりするんです。

しまいには、大人も見せてくれと(汗)

私、国立天文台の職員じゃないのですが・・・・。

さて、皆既月食の瞬間は19時16分の予定。19時頃からカメラのバッテーリーゲージが残り1メモリに。

持たないかも・・・と思ったら意外となんとか持ちそう。

19時14分頃、一人の男の子が、もう全部消えた?と私のカメラのモニタを覗き込みにきました。

すると、「すげー全部消えた」と喜んでいた瞬間、最後の最後でカメラを固定した三脚に足を引っ掛けてしまったのです。

その時刻19時15分!

三脚も元の場所から10センチ以上ズレてしまいました。

カメラをやる人はお分かりかと思いますが、光っているうちはオートフォーカスでピントを合わせられるのです。

しかし、皆既月食で消えた「薄暗い月の光」ではオートが利かない。つまりマニュアルフォーカスで、目視のピント再調整をしないとならなのです。

大慌てで再セッティングをしたのですが、時計を見たらなんと19時18分。

終わってんじゃん!世紀の月食の瞬間!!

1時間ず〜っと撮っていたのも、全てはこの瞬間のためだったのに。

まぁ、根本的に、私が人が来ない場所を選びきれなかった「予測能力」がまずかったのですが、残念。

片付け作業をして、子供達にお別れの挨拶をしてトボトボと部屋へ帰宅。

数百年後に同じ皆既月食があった時に、もしも私が生まれ変わっていたら、「子供に気をつけろ!」と伝えてあげたいです。

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