私はカメラを持ち運ぶ時は、アルミケースの肩掛けを持って移動します(上に座れるので便利)。
中にはレンズが入りますので、望遠を持ち出すとなると、結構な大荷物。
それでもって、重たくて、柔いケースだと落としてしまったら壊れてしまいますので。周囲から見たら、明らかに何か大事なモノを持っている人です。
なので、滅多に持ち歩きませんが、先日は桜の写真を撮るのにちょこっと持ち出しました。
っで、六本木一丁目のアークヒルズ周辺を回り、オフィスに帰る途中「何か飲むものが欲しい」と思い、この先の自動販売機で何か買おうと考えました。
そもそも近所なので、そこの自販機ではSuicaなどのキャッシュレス購入が出来ないことを私は把握をしていました。そこで、財布からお金を出さないと・・・と思い、自販機にたどり着く前に広い空間で準備のため、このカメラを入れたアルミケースを一旦地面に置きました。
やれやれ、重たかったと一呼吸してから、「パチン、パチン」とアルミケースのロックを解除。
すると、もの凄く熱い視線を感じたので振り返ってみると、一人の警備員がこれを凝視していました。
そこまで睨みつけなくてもなぁ〜と思ったら、私が立ち止まったのは、ちょうどアメリカ大使館宿舎の通用口で、つまりはこの警備員はアメリカ大使館警備のかた。
ま、確かに私がこの先にある自販機のために、アルミケースを宿舎の目の前に置いて、ロックを外して120円をそこから取り出そうとしている意外性なんて、この警備員さんには想像もつかなかったことでしょう。
私の想定では、ササっとお金を取り出せると思っていたのですが、運が悪いことに、小銭の入ったお財布が一番長いレンズの下敷きになっていて、一旦アルミケースからこのレンズを外に出してからじゃないとお財布が取れない(ちなみにこのレンズの長さは肘から手首位の長さ)。
面倒だな〜と思いながら、それを取り出して脇に抱えた瞬間、まるで警備員さんが「猫じゃらしを見た猫」の様に姿勢を低く下げるんです。
何をそんなに反応しているのかと、若干「失礼な人だな」と思っていたのですが、私がこの長いレンズを持ち上げて脇に抱えた様を客観的に考えて、ようやく何が起こっているのか気付きました。
あっ、私、もしかしてテロリスト的な見られ方をしている?
正解!?
↓こんな感じ?

しかも、この脇に抱き抱えた肘から手首までの長さのレンズは、黒くて太い金属製の塊で、見慣れていない人からすれば火薬砲のような武器。
↓取り出したレンズ

ま、確かに似ていると言えばそんな感じも・・・。
自販機で私が買っている時までじ〜っと見ていましたからね。
本当に砲撃しようとしている人が、「あったか〜い」キャラメルマキアートなんて可愛い飲み物を買わないでしょうに。精々BOSSのブラックまででしょ。
いや、そんなことしている最中に冷めちゃうもん。
やっぱり、見慣れないものって「危険」に見えるんでしょうかね?私がもしも警備員だったら、あ〜 70-200mmか300mmあたりかな?と瞬時にそれがレンズであって、そのレンズがどこのメーカーで何かについて興味を持つと思うのですが。
あ、そうだそうだ、最初の写真は六本木一丁目駅の改札のある泉ガーデン内のオブジェ。桜のイメージかな?
ここは色々なオブジェを定期的に更新して頑張っていますよね。毎回夜作業で、私が帰る時に工芸スタッフをお見掛けしますが、あれも大変な仕事でしょうね。
桜以外に何なのかは汲み取れませんが、せっかくなので毎回写真だけ撮っています。