急な需要

急な需要

先日は、朝から寝ぼけ気味で、スマホを見てみると何やら10分以上前に着信が。

朝からなんだ?と思ったら、子供(3才手前)が昨晩から「腕を痛がっている」とのこと。何かをしたとすれば「カルタ」らしい。寝る前も珍しくぐずっていて、夜中もうなされるように泣いていた、そして朝もダメなので直ぐに私の所に連絡をしたという経緯。

ん~子供か~、しかも3週間前に来ていたし問題なさそうだったからなぁ~。

ということで、カルタで何か根に持ち、精神的なものなんじゃないの?少し様子を見たら?って感じで適当にお返事をすると、いつもと違うとのこと。

腕ねぇ・・腕・・待てよ、肘かな?と思い、「お菓子をあげて痛い方の手で取らせてみて」と連絡をすると、すぐに「痛い方では受け取りません」と。

あ~~、それは厄介だ。寝起きで適当に返信したことを後悔。

まず、これくらいの子供で強い衝撃など、外傷がない限りはそれ程心配はいらない。子供の骨はそう簡単には折れないし、関節を痛めたとしても、だいたい痛めたときにすぐに大泣きする。だから、何が原因か親はすぐに分かるはずなんです。

しかし、カルタ以外は特に何もしていない。

であれば、おそらく肘の関節が抜けているのだろうとの想像、手を伸ばせないというのは肘の特徴。

ご両親とも私の空いている時間にはどうしてもお連れできないとのことで、おばあちゃまが替わりにお連れになられた。

扉が開いた瞬間、あ、これはダメだ・・・というか、見るからに肘が外れている姿。手がダラーんという感じになるんですよね。

ちなみにこの子は私と仲良しなので、ちゃんと笑顔で挨拶もするし、私が履く靴下の柄が前回と違うところまで指摘するくらいのフレンドリーさ。

っで、痛みの本題。

○○ちゃんちょっとお腕見せて~、と腕に触ると、その瞬間から泣き始めてしまう。

人間の脳は、本能的に痛みの出る動きは覚えてしまうので、私が腕を下から支えようとしたモーションだけであっても、「腕が持ち上げる動きは痛い」という予見を再現なしにできてしまうんです。

嫌な役回り・・・。だって、少し我慢して貰わなくては、肘の関節を嵌められない。

可能な限り正確に、そして不必要な力は入れずにという技量が求められる。失敗をして何度も痛い思いをさせたら可哀想ですからね。大人なら「我慢しろ!」で済むのですが。

すると、お連れになられたおばあちゃまが「大丈夫よ、大好きな先生、イタイイタイしないからね~」とハードルを上げてくる。

心の中で、「いや、痛いものは痛いんだよね~」と思いながら、ごめんね~っと言いながら肘を操作。

涙がポロポロと大声で泣いている最中、肘の骨が「ポキッ」と鳴り、あ、入ったなという手応えがあり。肘の場合、私の経験上では殆どが音が出ます。

○○ちゃん、ちょっとバンザ〜イして?

というと、泣いて嫌がる。

ど~しよ〜かな~。入ってはいると思うけども、しっかり元の位置に収まっていればバンザイが出来るはずなんだけどなぁ。

しかし、もはや近寄るだけで「またやるんでしょ」的な逃げ方をする。私的には入った感触があるので、本人はまだ痛いというもののそのまま帰す判断。

お母さんには、嵌った感触はあるが、本人が嵌ったような素振りを見せないことをお知らせ。1~2日してまだ痛がるようであれば、レントゲンも視野にと連絡。

野暮でなければ、たとえ整形外科医や小児科医でなくても、どこの病院でも嵌められるハズですので(希望的観測を含む)。

痛いことをしたから、○○ちゃんに嫌われたかな~、大人に嫌われるのは良いのですが、子供に嫌われるのは嫌だな~と独り言。

すると、元気よく腕を振り上げて踊っている動画がおばあちゃまから送られてきたということで、この子のママから動画を私に転送してきた。

良かった。嵌った感触を信じないで、何度もやっていたらえらいことになっていた。

おおよそ子供の場合、誰かが急激に手を引っ張ったときに肘は外れてしまうのですが、まさかの自力のカルタで。

ただ、クセになるので、気を付けないといけなんですけどもね。