仕事が違う

仕事が違う

何だか最近は、医師会批判、病院批判というのがあるんですか?

病床数が増えないのは怠慢だと。

これについては、中には確かに経営上の問題で受け入れをしないという判断もあるかも知れません。

ただ、「医師=病気を治す人」という短略的な考え方の素人さんが多く、かなり医師を過大評価しているように思えます。

医師は国家資格名であって、仕事の内容ではありません。

何を言っているのかというと、医師は特定の範囲の治療技術、および知識しかありません。

もとを正せば、日本は特に国民皆保険制度であって、それぞれが得意な専門分野で住み分けをしてきました。全てをフォローしなくても、それ相応の医師の数も患者の数もおりますし、広く浅くではなく、自分に出来る範囲を深くという専門性の極め方をとってきたのです。

その結果、普段あまり活躍の機会がない、感染症専門医は自ずと数少ないものとなった。

例えていえば、長い歴史の中でたまにしか噴火をしない火山や、地震を調べる学者とおなじです。それだけウイルスパンデミックは珍しいことでもあるのです。

っで、いきなり普段やったことのない感染力の高い感染症の治療をしなさいといわれても、精々熱心な先生以外は、国家試験対策で遠い昔に勉強したと思う程度のもの。もはや、医学部生の方が詳しいかも知れません。

医者ならば皆できるでしょというのは妄想です。

そして更に専門外の方が入り込みずらいのは、薬の問題があると思います。

医師は、病気を投薬や手術等で治療を行うことが仕事であって、新型コロナに対する治療薬を持ち合わせていない。

その状態で、今の仕事を放棄し、畑違いの仕事をするというのは、もはや転職するに等しいわけです。

少なくとも、効果的な治療薬が流通するまでは、根本的には医療の不足は解決する問題ではないのかも知れません。

ただ一つ、希望があるとしたら、今現在医師を目指している学生さんは、もしかしたら今回の件でウイルスに興味を持って、そちらの方面に進む人が増える可能性はあるでしょう。