基本的な知識が身に付く本

基本的な知識が身に付く本

この本は、基本的な脳の習性を理解する上で、とても分かりやすい本でした。

脳の中は宇宙そのものであって、もはや私自身「宇宙と脳の差は?」と思う人間なので、確かに内側に追求する収縮論も必要ですが、それよりも外側に拡大する拡大論が好きな性分です。

つまり、基礎的な知識を身に付けた上で、新しい世界を創造することにそれを応用したいわけです。

さて、本の紹介はさておき、先日乾布摩擦についてこのブログで述べさせて頂きましたが、それと近い内容かな?と思ったことがあって、今日は「死なない人のための家」をご紹介したいと思います。

ちなみに、この家と乾布摩擦の何が近いのかと言えば、生命の反応をうまく引き出しているところでしょうか。

まず、「死なない人のための家」というのはマンション(アパート?)。東京の三鷹駅からバスで約10分程度のところにあるそうです。

芸術家でもあり、建築家でもある荒川修作氏によって考案されたもの。荒川氏はかの芸術家、岡本太郎氏と弟子の様に親しくされていた様ですが、ある日、岡本氏が三島由紀夫氏(近年三島由紀夫を知らない人が増えている様ですが彼の書く書籍の日本語は日本人として誇れるほどに美しい)と初対面の逸話が残っています。三島氏は荒川氏に、自分の書いた書籍を自己紹介を兼ねてプレゼント。すると荒川氏はくだらないと言って、三島氏の持ってきた書籍を窓から放り投げ大喧嘩、岡本氏が仲裁に随分苦労したという話があります(その後かなり親しくなったようです)。

他にも、ニューヨークで荒川氏は、ボブ・ディランと暮らしていて、なかなかボブ・ディランが認めてくれないとの事から、ある日荒川に「俺、結構有名なミュージシャンなんだ」と自分のレコードを全作渡したところ「音楽なんてクソだ!」と言って、全部投げ捨ててしまったという話もあります。 

ま、昭和のエネルギー溢れる人ってこんな感じの方が多いですが。

っで、なんで死なないための家というのかというと、生きることは常に状況の変化に適応することであって、逆にいうと、その変化への適応能力そのものがなくなったとしたならば、それはつまり生きゆくの能力が弱くなるということ。特に、子供たちが大人の「楽」に合わせる様に、この適応能力を鈍化させてしまっていることを危惧していたという。

実際に彼の設計した部屋の写真を拝借しました。

見えるかな〜?床の凸凹。歩くということは、極めて高度な平衡感覚をバランス能力によって、無数の神経機能を活用してるわけです。

つまり、快適空間なんて聞こえの良い住居では、普段この平衡感覚は鈍り、バランス感覚も養われないわけです。

つまり、生きることというのは、感覚をフルに使うこと。そういうことからも、日常生活で普通にこの感覚を鍛えられる空間が「家」であるわけです。

疲れない?と思われるかもしれませんが、車が無い時代には、馬か徒歩で隣町まで宿泊前提で買い物に出掛けていた時代に「それって疲れない?」と聞いたところで無意味ですよね?それと同じ様に、それが当たり前になれば疲れることってないんですよね。

ちなみに、住み始めて1ヶ月程度は確実に体が筋肉痛になるのだとか。本来、一般住宅では、胸の高さに位置するスイッチも、しゃがまないと押せない様な仕様になっていたり、わざと斜めになっていたり。

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を刺激する工夫がなされているわけ。

映画もありますので、Amazonでレンタル500円です(500円安すぎ)。ご興味があれば是非。

荒川氏「どれくらい間違っているのか知ってる?徹底的に間違ってるんだよ人間の生き方は」というのは私も「人間の体を治す」という解釈で全く同じ感じを覚えますね。

引き続き、荒川氏のネタを今後のブログで引きずる予定です。